エアコンから「カタカタ」といった異音や、「カビ臭い」「焦げ臭い」といった異臭がする場合、それは内部で異常が起きているサインかもしれません。
こうした症状を放置すると、故障の悪化や修理費の高額化、さらには健康被害につながる恐れもあります。
この記事では、エアコンの異音・異臭を症状別に原因と対処法を解説し、放置すると危険なケースと応急処置の目安をまとめます。
エアコンから「カタカタ」「ガタガタ」「ブーン」といった異音が聞こえる場合、放置すると故障や修理費増加につながることがあります。
音の種類ごとに原因と対処法を確認しましょう。
◎原因
室内機のフィルターが正しく装着されていない
室内機内部のパーツ劣化や取り付け不良
ファンやカバー周りの小さな異物(ゴミ・ホコリ・虫など)
◎チェック方法
電源を切り、フィルターが正しく装着されているか確認
カバーやファンを軽く揺らしてガタつきがないかチェック
異物がないか目視で確認
◎応急対処
フィルターやカバーを正しく装着する
異物を慎重に取り除く
緩んでいるネジは軽く締め直す(無理に力を入れない)
◎プロに相談すべきケース
異音が改善されない場合
内部パーツの劣化や取り付け不良が疑われる場合
使用年数が長く、交換部品が必要になる可能性がある場合
◎原因
モーターやコンプレッサーの回転音
内部ベルトの摩耗や劣化
小さめの音はルーバーやファンの正常な動作音の場合もある
◎チェック方法
室内機・室外機の運転中の音を確認
ルーバーの角度や可動範囲をチェック
大きな振動や異常音が出ていないか注意深く聞く
◎応急対処
室内機・室外機の周囲を整理し、物が触れない状態にする
ルーバーやファンに触れる範囲で障害物があれば取り除く
◎プロに相談すべきケース
異常音が続く場合
内部パーツの摩耗や劣化が疑われる場合
短期間で音が悪化している場合
◎原因
ドレンホース内の水流や気圧差
エアカットバルブの取り付け不良や位置ズレ
◎チェック方法
室内機下に水たまりがないか確認
ドレンホースの曲がりや詰まり、エアカットバルブの位置をチェック
◎応急対処
ドレンホースの位置を整える
エアカットバルブを正しく取り付け直す
エアカットバルブが付いていない場合は、新しく取り付けを検討
◎プロに相談すべきケース
音が改善しない場合
水漏れや内部配管不良が疑われる場合
ドレン排水や配管修理が必要と判断される場合
A.少し脱線しますが、よくある疑問にもお答えしていきます。
◎原因
室外機のファンや基盤に雨水がかかり、運転音が増幅する
ドレンパンや排水経路に雨水が逆流してポコポコ音が発生する
室外機との気圧差によって生じる(換気扇を付けている場合にも多い)
◎対処法
室外機周囲の排水や通気を確保する
ドレンホースの水の流れをチェック
雨の日は窓を少し開け、室内外の気圧差を緩和する
運転中に異常音が大きすぎる場合は、無理に使用せず業者に相談
エアコンから「カビ臭い」「焦げ臭い」「酸っぱい臭い」といった異臭がする場合、内部でカビや劣化、配管の問題などが発生している可能性があります。
異臭の種類ごとに原因と対処法を確認し、必要に応じてプロに相談しましょう。
◎原因
結露水などの水分によりフィルターや熱交換器にカビが繁殖
食べ物や油、タバコの煙、汗、ペットなどの汚れが栄養源となる
ドレンホース内の虫や汚れもカビ繁殖の原因
◎チェック方法
フィルター、送風口、ルーバー、本体カバーにカビや汚れが付着していないか確認
運転中に湿った臭いが強くなるか確認
◎応急対処
取り外せるフィルター、送風口、ルーバー、本体カバーを掃除し、十分に乾燥させる
ドレンホースに防虫キャップを取り付ける
内部は送風モードや専用クリーナーで軽く乾燥させる
(無理な分解は避けること)
◎プロに相談すべきケース
臭いが改善しない場合
内部熱交換器やドレンパン、ドレンホースなど手の届かない部分にカビが広がっている場合
分解清掃や部品交換が必要な場合
◎原因
電気配線や基板の過熱・劣化
モーター内部の摩耗や摩擦
◎チェック方法
室内機から焦げ臭が強く出ているか確認
運転中に煙や火花が出ていないか注意
◎応急対処
すぐに電源を切り、使用を中止
異臭がある間は運転しない
◎プロに相談すべきケース
焦げ臭が続く場合
内部の部品交換や修理が必要な場合
煙や火花を確認したら、自己判断せず専門業者に点検を依頼
◎原因
ドレンパンや排水配管内の雑菌繁殖
結露水の滞留による化学反応や雑菌の発生
◎チェック方法
室内機下に水たまりがないか確認
ドレンホースや排水経路の折れ・詰まりを確認
◎応急対処
ドレンパンやドレンホースを掃除して水・ゴミを取り除く
配管や排水の流れを整える
清掃時は無理に分解せず、水で濡らしすぎないよう注意
軽度の臭いは窓を開け、冷房を最低温度(16~18℃)で運転し、内部の結露で汚れを流す
運転後には送風モードで内部を乾かす(30分ほど)
※重度のカビや詰まりには効果が薄いため、先に清掃をおすすめします。
◎プロに相談すべきケース
酸っぱい臭いが改善しない場合
手が届かない部分のホース・配管清掃や部品交換はプロに依頼
A. 運転モードごとに内部の結露や熱の影響で臭いが発生する場合があります。
◎原因
暖房運転で内部の水分が蒸発し、残った汚れや雑菌・カビが臭う
冷房運転で結露が多く、ドレンパンや配管内で雑菌が繁殖する
◎対処法
フィルターや送風口の清掃
ドレンパン・排水経路の掃除
冷房を最低温度(16~18℃)で運転後、送風モードで内部を乾かす
改善しない場合は業者に相談
エアコンから異音や異臭が発生している場合、放置すると様々なリスクが高まります。
日常的に使う家電であるため、早めの対応が故障予防や安全確保につながります。
◎故障や修理費の増加
異音は内部パーツの摩耗や緩みのサインで、放置すると部品の劣化が進行する
異臭はカビや汚れの蓄積による腐食や配管不良を引き起こすことがある
ホコリや汚れの蓄積で電気効率が低下し、電気代の増加や設定温度に達しにくくなる
放置するほど修理範囲が広がり、費用も高くなる可能性がある
◎健康への影響
カビや雑菌による異臭は、アレルギー症状や呼吸器への影響の原因になることがある
酸っぱい臭いや焦げ臭も、長期間吸い込むと不快感や健康リスクにつながる
◎安全上のリスク
焦げ臭は電気系統やモーターの過熱のサインで、放置すると発火や火災の危険性がある
異常音が大きい場合、内部部品の破損による運転停止や事故のリスクもある
エアコンに異音や異臭が発生した場合、まずは手の届く範囲で応急処置を行うことが可能です。
ただし、無理に内部を分解したり、危険な部分に触れたりすると事故や故障の原因となるため、注意が必要です。
◎自分でできる応急処置
フィルターや送風口、ルーバー、本体カバーなど手の届く範囲を掃除
ドレンパンや排水口周りの水・ゴミを拭き取り、配管の流れを整える
軽度の異臭の場合は窓を開け、冷房を最低温度(16~18℃)で運転し、内部の結露で汚れを流す
必要に応じて、運転後に送風モードで内部を乾かす
異音の場合は、室内機周りの異物を取り除き、ネジの緩みなど簡単な調整を行う
◎注意点・自分で出来ること、自己判断の限界
内部パーツやドレンホースなど手の届かない部分は無理に触れない
焦げ臭や大きな異音が続く場合は、自己判断での運転を避ける
長期間改善されない場合や異常が悪化している場合は、必ず専門業者に点検・修理を依頼
自分でできる応急処置を行っても異音や異臭が改善されない場合や、安全面で不安がある場合は、早めに専門業者へ相談することが重要です。
判断を先延ばしにすると、故障の悪化や修理費の増加につながる可能性があります。
◎異音が続く、または悪化している場合
カタカタ・ガタガタ、ブーンなどの音が改善せず、内部パーツの劣化や取り付け不良の可能性が高い
◎異臭が改善されない場合
カビ臭・酸っぱい臭い・焦げ臭などが応急処置や清掃で解消できないケース
特に焦げ臭や煙、火花を確認した際は、電気系統の異常が考えられるため自己判断での運転は危険
◎水漏れや配管トラブルが解消しない場合
ドレンパンやホース、配管の詰まりや破損が疑われる
◎使用年数が長く、部品交換が必要な場合
目安として10年以上経過しているエアコンは、修理より買い替えの方が総合的にメリットになることも
安全性優先:焦げ臭・異常音・水漏れなどはすぐに運転を中止
改善の可否:応急処置で改善するかを見極め、改善しなければプロへ
経済性:修理費用と交換費用を比較し、長期的に合理的かどうかを判断
エアコンは日常的に使う家電ですが、一定の年数を超えると修理より買い替えの方が合理的な場合があります。
異音や異臭が頻発している、修理費がかさむ状況では、長期的な視点で買い替えを検討するのも選択肢の一つです。
◎異音・異臭が頻発し、使用に支障がある
修理してもすぐ再発する場合、根本的な解決には買い替えが適している
◎使用年数が10年以上経過している
メーカーの部品供給が終了していることが多く、修理が難しいケース
◎修理費用が高額になる場合
基板やモーター交換などで数万円以上かかる場合は、新品購入の方がコスト面で有利なことが多い
◎電気代が高くなっている
古いエアコンは消費電力が大きく、最新機種に比べて電気代がかさむ傾向がある
◎省エネ性能が向上し、電気代を節約できる
最新機種は省エネ基準を満たしており、年間数千円〜数万円の節約につながることもある
◎空気清浄や除湿などの快適機能が充実
カビ抑制や自動清掃機能が搭載されたモデルもあり、メンテナンス性が向上
◎修理リスクから解放される
古いエアコンを使い続けるより、トータルで安心して利用できる
買い替えか修理かの判断に迷うときは、関連記事「エアコンが寿命かも?買い替えか修理か、迷ったときのチェックポイント」もあわせて参照してください。
また、こちらのように古いエアコンを処分する際は、下取りや買取を活用することで費用や手間の負担を軽減できます。
次項で、古いエアコンの賢い処分方法と出張買取の活用法を解説します。
エアコンを買い替えたり使用しなくなった場合、適切に処分することで手間や費用を抑えられます。
特に出張買取サービスを利用すると、自宅にいながら手軽に引き取ってもらえ、処分費用を軽減できるメリットがあります。
◎自宅まで査定・回収に来てもらえる
運搬の手間がかからない
◎状態に応じて買取価格が付くことがある
処分費用の節約につながる
◎室内機・室外機もまとめて対応可能
取り外しや運搬が難しい場合も安心
■事前に準備しておくとスムーズ
◎リモコンや電池、付属品を揃えておく
査定がスムーズになる
◎本体やフィルターを簡単に掃除しておく
印象が良くなり査定に有利
◎配管やホースの残置や水抜きを整理しておく
可能な範囲で整えておくと対応がスムーズ
■プロに依頼する際のポイント
◎複数社で査定を比較する
納得の価格で手放せる
◎買取だけでなくリサイクルも検討できる
環境面も考慮した処分が可能
◎運搬や設置トラブルの心配がない
安心して処分できる
古いエアコンの処分は、出張買取サービスを上手に活用することで、手間と費用の両方を軽減できます。
処分に悩んでいる場合は、家具・家電買取の「カイトル」へ。
即日現金買取・無料出張査定に対応しているので、安心してご相談いただけます。
【公式LINE】 【お問い合わせフォーム】
エアコンの異音や異臭は、放置すると故障や修理費の増加、電気効率の低下、健康リスクなど、安全上の問題につながる可能性があります。
軽度の症状であれば、自宅でできる応急処置で改善する場合もありますが、症状が改善しない場合は無理に操作せず、専門業者に相談することが重要です。
また古くなったエアコンは、出張買取サービスを活用することで、手間や費用を軽減しながら安心・安全に処分することができます。
詳細な買取の流れや高く売るポイントについて知りたい方は、「エアコン買取で失敗しない!高く売るタイミング・特徴・注意点を徹底解説」を参照してください。
出張買取カイトルのお役立ちコラムです。冷蔵庫売りたいけどどうやって売るの?高く売るコツは?処分より売った方がお得?など、家具家電にまつわるお役立てできる情報を発信しています!
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