テレビは長く使える家電のひとつですが、一般的には「寿命は10年程度」と言われています。
しかし、実際には15年や20年も現役で使われているケースもあり、年数だけでは一概に判断できません。
では、あなたのテレビはあとどれくらい使えるのでしょうか。
画面が暗くなったり、音が出にくくなったりしたとき、修理するべきか、それとも買い替えるべきか迷う方も多いでしょう。
本記事では、テレビの一般的な寿命や長く使える条件、寿命のサインを整理し、わかりやすく解説します。
さらに、買い替えや処分の判断基準も紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
テレビの寿命は、使用する方式や設置環境、使用時間によって大きく変わりますが、一般的な目安として 約10年 と言われています。
実際、内閣府の消費動向調査(2024年4月~2025年3月分)によると、カラーテレビの平均使用年数は 約10.5年 で、約70%が故障と寿命の主な理由となっています。
この統計からも、テレビはおおむね10年前後で寿命を迎える傾向があることが確認できます。
テレビの種類 | 寿命の目安 | 使用時間の目安 |
---|---|---|
液晶テレビ | 8〜10年 | 約2万5千〜3万時間 |
有機ELテレビ | 5〜7年 | 約1万5千〜2万時間 |
プラズマテレビ | 15〜30年 | 約3万〜6万時間 |
※1日7時間使用した場合
◎液晶テレビ
液晶テレビの寿命はおよそ 8〜10年 程度が目安です。
液晶パネルは比較的長持ちしますが、バックライトの劣化で画面の明るさや色合いが変化することがあります。
◎有機ELテレビ
有機ELテレビは高画質ですが、パネルの劣化(焼き付きやすさ、輝度低下)の影響で 5〜7年程度 が目安です。
特定の静止画を長時間表示すると焼き付きが発生する可能性があるため、注意が必要です。
◎プラズマテレビ
既に生産終了していますが、パネルは耐久性が高く理論上 15〜30年 使用可能です。
しかし、消費電力が大きく、こちらも焼き付きが起こりやすい特性もあるため、寿命以外の理由で買い替えられるケースも多くありました。
テレビは一般的に約10年で寿命を迎えると言われますが、使用状況や設置環境によっては 15年・20年近く現役で使えるケース もあります。
実際に当社でも、10年以上使用されたテレビを出張買取で拝見することがあります。
長く使えるテレビには、いくつか共通する条件があります。
◎使用時間が少ない
一日に数時間程度の視聴にとどめられているテレビは、劣化が比較的緩やかです。
◎設置環境が安定している
直射日光が当たらず、湿度が安定した場所で使用されているテレビは、バックライトやパネルの寿命に良い影響があります。
◎これまで丁寧に扱われてきた
定期的な清掃やほこり対策がされているテレビは、故障リスクが低く、長く使用される傾向があります。
こうした条件がそろえば、理論上15年〜20年でも現役で使える可能性があります。
ただし、使用環境や個体差によって差が出るため、必ずすべてのテレビが長く使えるわけではありません。
テレビの寿命が近づくと、使用中にいくつかの 目に見えるサインや安全上のリスク が現れます。
こうした症状を知っておくことで、修理や買い替えの判断がしやすくなります。
◎画面の不調(暗くなる・ちらつき・縦横の線)
バックライトやパネルの劣化により、映像が暗くなったりちらついたり、縦線・横線が出ることがあります。
映像の見え方に違和感がある場合は、内部劣化が進んでいるサインです。
◎音の不調(音が出ない、こもる、途切れる)
スピーカーや内部回路の劣化によって、音量が小さくなったり音質が悪化することがあります。
音が途切れる場合は、内部の断線リスクも考えられます。
◎電源やプラグの異常(入りにくい・勝手に切れる・プラグや本体が熱くなる)
内部の電源ユニットやコンデンサーの劣化によって電源が不安定になるほか、焦げたような臭いやプラグの過熱は火災リスクにもつながります。
安全のため早めの対応が推奨されます。
◎リモコンの反応が鈍い
本体側の赤外線受信部や内部回路の老朽化により、リモコン操作の反応が遅れることがあります。
これらの症状は 寿命が近いサイン であり、放置すると故障やトラブルにつながる恐れがあります。
症状が出た段階で、修理と買い替えのどちらが適切か を早めに判断することが大切です。
寿命間近のテレビに症状が出た場合、次のステップは 修理するか買い替えるかの判断 です。
ここではポイントとなる要素を整理します。
1. 修理費用と新品価格の比較
液晶や有機ELのパネル交換は数万円〜十数万円かかることがあります。
古いモデルの場合、修理費用が新品購入価格に近くなることもあり、経済的には買い替えが合理的な場合があります。
2. 部品の在庫状況
古いモデルは部品在庫がないケースが増えており、修理ができない、または修理に時間がかかることがあります。
逆に比較的新しいモデルであれば、部品交換で延命が可能な場合があります。
3. 省エネ性能や機能の違い
最新のテレビは省エネ性能や画質、音質が向上していることが多く、長期的には電気代や使用満足度の面でもメリットがあります。
ネット動画対応やHDRなど新機能が必要な場合は、買い替えを検討する価値があります。
4. 安全面の観点
電源プラグの過熱や焦げ臭、内部部品の劣化が進んでいる場合は、修理を選んでも火災や故障のリスクが残ることがあります。
このようなケースでは、買い替えを優先することが推奨されます。
まずはメーカーや修理業者に問い合わせてみて、修理費と買い替えに掛かる費用を天秤にかけてどちらがお得か考えてみましょう。
寿命を迎える前に、少しの工夫でテレビを長持ちさせることができます。
ここでは、日常生活で実践しやすいポイントを整理します。
1. 長時間のつけっぱなしを避ける
テレビを長時間連続で使用すると、バックライトやパネルへの負荷が増え、劣化が早まります。
・ 1日あたり数時間(2~4時間ほど)程度の視聴を目安にする
2. 定期的な清掃でほこりを防ぐ
テレビ内部にほこりが溜まると、放熱がうまく行かず部品の劣化や故障リスクが高まります。
・ 画面や本体表面のほこりを柔らかい布で拭く
・ 背面の通気口やファン周りも定期的に掃除する
3. 明るさや画質の調整
バックライトを最大に設定していると消耗が早くなります。
・ 必要以上に明るくせず、部屋の明るさに合わせた調整を行う
・ 省エネモードや自動輝度調整を活用する
4. 設置環境の工夫
直射日光や高温多湿の場所は、テレビの劣化を早めます。
・ 日光が当たらない場所に設置
・ 湿度や通気を意識して空気がこもらないようにする
テレビが寿命を迎えた場合、処分するか、まだ需要があるうちに買取に出すかを検討できます。
状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
◎家電リサイクル法に基づく処分
テレビは家電リサイクル法の対象品目であり、自治体の粗大ごみとしては出せません。
・ 指定引取場所へ持ち込む(あらかじめ家電リサイクル券を買う)
・ 購入店や家電量販店に回収を依頼する
いずれの場合もリサイクル料金(数千円程度)が必要です。
◎リサイクルショップや出張買取
まだ動作するテレビであれば、リサイクルショップや出張買取サービスを利用できる場合があります。
・ 年式が新しい
・ 人気ブランド・大型サイズ
こうした条件を満たすと、買取対象になりやすいです。
◎古いモデルでも需要があるケース
一見古いテレビでも、サブモニター用途や部品取り目的で買取されることがあります。
特に液晶テレビの40インチ前後のモデルは中古市場でも高い人気があります。
当社カイトルの出張買取サービスでは、動作確認ができるテレビなら古いモデルでも査定可能です。
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寿命が近づいたと感じたときは、処分費用を払う前に一度ご相談ください。
テレビの寿命は一般的におよそ10年前後ですが、条件次第では15〜20年使えることもあります。
寿命が近づくと画面や音、電源に不調が現れるため、修理と買い替えの判断が必要です。
処分については、家電リサイクル法に基づく方法のほか、リサイクルショップや出張買取サービスの利用も選択肢のひとつです。
古いモデルでも需要があれば買取対象になるため、まずは相談してみるのがおすすめです。
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ぜひあわせてご参考ください。
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